2013年1月30日水曜日

テレビについて(2) ニュース番組

インターネットでニュースや情報を容易に入手出来る時代にはなりましたが、日本での視聴習慣もあり、やはりテレビのニュース番組は生活の中で欠かせない気がしていました。そういう私が主に見ていたニュース番組は以下。

(1)euronews(1日中放映 英語)
欧州のニュースチャンネル。ベルギーで放映されているeuronewsは英語のアナウンス付きでしたのでこれが一番重宝した番組です。15分にまとめられたニュースが繰り返し繰り返し放映されます。時折特集やインタビューもありますが、それはごく一部で基本的には延々と同じニュースが流れます(半日くらいで次のニュースに変わる)。でも、英語のリスニングが苦手でも、これだけ繰り返し流れてくれば何となく意味もわかってくるものです。そして最も重要なことは、今、euroでは何が一番ホットな話題かがわかるという点。欧州通貨危機・法王の交代・アフリカや中東問題など日本ではあまり重要視されないニュースが欧州ではトップニュースだったりして、そうしたことを知ることができるという意味で私にとって欠かすことのできないチャンネルでした。
また、euronewsで一番面白かったのはnocommentのコーナー。ニュース映像だけが3分ぐらい淡々と放映されます。コメント、編集一切なし。テレビ局の恣意的な編集を排除することで、映像からの情報がダイレクトに伝わります。日本関係では、一般参賀や震災慰霊式の映像や原発反対デモなど硬いものから、日本のハロィーンの様子など柔らかいものまで放映されていました。
また、ランデブーというコーナーもお気に入り。世界各地のアートイベントを紹介するコーナー。もちろん足を運べるわけではありませんが、「今、パリのポンピドーセンターではダリの展覧会をやっているんだぁ」と想像をふくらませて楽しむことができました。
http://www.euronews.com/
http://www.euronews.com/news/streaming-live/ (pcでライブニュースが見られます)

(2)Het Journaal(チャンネルeen 早朝から朝9時まで 蘭語)
フランダースの放送局、eenの看板ニュース。日本と違ってベルギーのテレビ局eenには午前中基本的にテレビ放送がありません。そこで、穴埋めのために(?)前夜11時代に放映したテレビニュースを翌朝午前中繰り返し繰り返し放送しています。これがHet Journaal(Laat)。この番組はフランダースの情報が主なので、ベルギー国鉄がストで運行休止していることなど生活に直結したニュースを知ることができます。私はもちろんオランダ語はできませんが、とにかく繰り返し見ていると何だか少しわかってくるものです。気になったニュースをインターネットなどで調べたりしながら、利用していました。2012年11月に行われた地上選挙の際など、フランダースの情勢分析を細かくしてくれましたので、とても興味深かったです。
それと、合間に流れる天気予報HET WEERもお気に入り。不安定なベルギーのお天気はこの番組でチェックしてました。毎日毎日眺めているうちに、キャスターのフランクさんとサビーヌさんのファンになってしまいました。http://www.een.be/programmas/het-journaal
(3)vtm nieuws(vtm 19時から1時間程度 蘭語)
こちらは、フランダースの民間放送局による生のニュース番組。後述のフランス語系ニュースを主に見ていたのであまり利用しませんでした。
http://nieuws.vtm.be/


(4)19 trente(ブリュッセル/ワロン地方テレビ局 la une 19時半から30分程度 仏語)
ブリュッセルから放映されるニュース。ベルギーを知るにはフランダースの放送局だけを見ていては不十分だと思ったので、夜は、こちらのニュースを見るよう心がけました。もちろんフランス語もちんぷんかんぷんですが、毎日一生懸命見ていると漠然と内容が理解できるようになってくるんですよね。不思議です。インターネットなどで情報を補完してるからだとは思うんですが。
この番組も一応全国ニュース+ブリュッセルとワロン情報という構成ではありましたが、ベルギー全体を俯瞰したニュースはフランダースの放送局より多かった気がします。やはり首都ブリュッセルから放映されているせいでしょうか。また、同じニュースでもフランダースとブリュッセル(ワロン)は何となく切り口が違うような気がしました。
http://www.rtbf.be/laune/emission/detail_jt-19h30?id=21(VTRも見られます)

なまじ仏語・蘭語がわかるといずれかの放送局だけ見てしまいますよね。でも、私の場合どちらも全くわからないのでそう言う意味で公平に見比べることができたようにも思います。ベルギー人でもフランダース・ワロン両方のニュースを見る人は少ないと思うので、二つのエリアのニュース放送を見比べることができたのは面白い体験でした。