2012年6月6日水曜日

ベルギー王立美術館 6月

ベルギー王立美術館(フランス語: Musées royaux des beaux-arts de Belgique、オランダ語: Koninklijke Musea voor Schone Kunsten van België)とマグリット美術館で絵画を堪能しました。ベルギー絵画をこれだけじっくり、何度でも見られるなんて、欧州ならではの幸せ。幸せです。


フレマールの画家(ロベルト・カンピン) 「受胎告知」
北方ルネッサンスの起源と言われる貴重な作品
「油絵」という新しい技術によって透明感のある美しい色彩を実現した
ファン・デル・ウェイデン「ピエタ」
フレミッシュプリミティブの代表的作品
スペイン・プラド美術館所蔵の傑作「十字架降下」と共通するテーマ
ファン・デル・ウェイデン「矢を持つ男」当時の肖像画技術の到達点の高さを理解できます


「オットー大帝の裁判」デレク・バウツ
我がルーヴェンの至宝。ルーヴェン出身のバウツの作品
もともとはルーヴェン市所有の絵画でしたが、現在は王立美術館に所蔵されています。
この絵画にはストーリーがあり、現代の「漫画」の起源とも思えるのですが、どうでしょうか?
ヒエロニムス・ボス 「キリストの磔刑」
北部ルネッサンスの代表的画家・ボッシュの作品
幻想的な絵画を得意とするボッシュですが、これは正統派の宗教画
メムリンク「聖セバスティアヌスの殉教」
メムリンクに興味のある方はぜひブリュージュの「メムリンク美術館へ
ブリューゲル「ベツレヘムの戸籍調査」
ブリューゲルコレクションはこの美術館の見所
宗教画でありながらフランダース地方の風景を克明に描写してあるところが
ブリューゲルらしい特徴

ブリューゲル「叛逆天使の墜落」
幻想的な登場人物(動物?)はブリューゲル絵画の真骨頂
この絵を初めて見たときスタジオジブリの映画
「千と千尋の神隠し」のキャラクターたちを思い出しました。
ブリューゲルの奇想天外なキャラクターたちは日本のアニメにも影響を与えてるのかな?
(宮崎駿さんがこの絵をみたことがあるかどうかわかりませんが、そんな印象をうけました)