2013年2月1日金曜日

ベルギー国鉄(3)

<列車に乗る>
国鉄には改札口はありません。直接ホームに向かいます。タリス・TGV・ユーロスターなどの特急は指定券が必要です。それ以外は自由席です。
どんなにボロボロのローカル列車でも1等と2等席があります。
運行本数はあまり多くありません。IC(インターシティ・快速)、ローカルなどがあり、例えば、東西の大動脈であるリエージュ→ルーヴェン→ブリュッセル→ゲント→ブリュージュ→オステンドというICは1時間に1本程度しかありません。なので、間違えた列車に乗車すると大幅に時間をロスするので気をつけて乗車したいところです。



列車に乗る際は、駅構内にある時刻表で自分の乗る電車を選び、ホームを確認します(平日用時刻表は青、土日祝日用は赤)。下車駅の時刻もここで確認してメモしておくと良いです。大きい駅の場合、構内に電光掲示板の表示がありますので、それを改めて確認してホームに向かいます。ホーム上の電光掲示板には途中停車駅も書かれているので、もう一度見てから乗車します。



小さい駅の場合こうした表示がありませんので、心配な場合はやってきた列車の車掌に行き先(下車駅)を確認しましょう。

また、途中で車両が切り離されて行き先が分かれる列車(リエージュ行きとゲンク行きとか)もあります。そういう列車は車両の側面に行き先が表示してあるので、自分のいきたいところへ行く車両かどうか確認して乗りましょう。

ベルギーの場合、行き先の駅名が仏語表示・蘭語表示で異なることがあるので、その点も気をつけなければなりません。(例:ブリュッセル南駅 仏:Bruxelles-Midi/蘭:Brussel-Zuid)

私も何回か間違った電車に乗りそうになった経験があります。一度は、ブリュッセルからルーヴェンに戻るとき。いつもリエージュ行きのICに乗るので、行き先・リエージュだけを確認して飛び乗ったら、それは快速列車でルーヴェンに止まらない列車でした。発車直前、車掌に確かめたら、「これはルーヴェンに止まらないよ!」と言われて慌てて飛び降りました。もう一度は、リールの駅からルーヴェンに戻るとき、ホームに電光掲示板がなかったので、発車時刻に来た列車に乗ったらそれは遅れていた前の列車で行き先が違ったことがありました(検札に来た車掌が教えてくれた)。 列車が来たからといって慌てて乗車せず、車掌に確認したり、行き先表示を確かめたりしてから乗るのが安心です。

扉はたいていの場合手動であけます。扉の近くにスイッチがありますから、それを押して開けます(下車の時も同様に手動、内側にも扉を開けるスイッチがある)。ホームと列車のあいだには大きな段差がある場合が多いです。

いずれの列車の中にもトイレがあります。駅のトイレは有料ですが、列車内は無料です。ただし、列車内は掃除が行き届いていない場合もあります。駅で有料トイレを利用するか、列車内で無料のトイレを利用するかは、ご自身の判断によります。私は、あまり列車内のトイレは利用しませんでしたが。

ちなみに、ベルギー人(お父様がSNCB勤務)の方にうかがったところ、一応、途中下車は前途無効だそうです。