2012年11月14日水曜日

Mechelen メッヘレン 11月

ベルギーにしては珍しい天気の良い秋の日。この天気を逃すのは勿体無いということで、Leuvenからは近いMechelenにデイトリップ。この日は、Leuvenからバスで車窓を眺めながら行きました(40分くらい)。

<日程>
9:26 Leuven→Mechelen駅→市庁舎(観光案内所)・カテドラル・ヤン教会・国立タペストリー工房・ビスマルクト・塩取引所→昼食(ホテルノボテル)→ビスマルクト魚屋でお買い物→14:15頃帰途

メッヘレンは、神聖ローマ帝国皇帝カール5世が育った歴史ある街。1531年ブリュッセルに王宮が移り政治の中心地になる以前、ここメッヘレンにブリュゴーニュ公国の宮廷がおかれていました。カール5世を育てた叔母のマルガレーテの宮殿も現存しています。その質素なたたずまいはマルガレーテの人柄をしのばせます。中世フランドル地方の雰囲気を残した落ち着いた街並みやダイル川の水辺の美しさなど、メッヘレンはゆっくりと散策するのにピッタリの街です。
現在は家具の街としても知られていて、駅の近くには家具屋が軒を連ねています。

<観光案内所>
メッヘレン駅からバス1番で5~6分。観光案内所は、マルクト広場・市庁舎の横にあります。メッヘレンの地図は有料で0.50EUR。いろいろな情報を収集できるので個人旅行には有用な観光案内所。このメッヘレン観光案内所の中には「Opsinjoorke(不実な夫)」という不思議な名前の人形のレプリカが置いてあります。観光案内所の前にはこのOpsinjoorkeの像もあります。このOpsinjoorkeに関するエピソードは、こちらのブログに詳しく書いてありました

<市庁舎・マルクト広場・スヘーベンハウス(助役館)>
観光案内所の隣。外観はカール5世の彫り物もある豪華な建物。内部にはフランダースの歴史を彩ったエピソードを織り上げたタペストリーがあるそうなのですが、残念ながら10月で市庁舎内ガイドツアーは終了。マルクト広場にはオーストリアのマルガレーテ像が建っています。その奥に立っているスヘーベンハウスはメッヘレン最初に建てられたタウンホール。現在は博物館になっています(今回はパス)。

<聖ロンバウツ大聖堂> 5月に訪問した時に塔(97.28m!)には歩いて登りましたが、今回は、教会内部をじっくりと見学。大聖堂内にはヴァン・ダイク(ルーベンスの弟子、後に英国の宮廷画家として活躍)の「十字架のキリスト」祭壇画があります。

<begijnhof><国立タペストリー工房>
メッヘレンをしばし街歩き。街の北側にあるbegijnhofへも5月に続いて再訪。さらに路地をそぞろあるいて国立タペストリー工房にたどりつきました(中庭のみ見学・週末はガイドツアーもある)。
http://www.dewit.be/De-Wit-Home-Manufacture-Wit-Home-DesktopDefault.aspx?tabid=1&lg=en
参考URL http://www.hollandflanders.jp/wp/newsletter/?p=2828

<昼食・ホテルノボテルレストラン>旧ビール工場を改装してオープンしたモダンな外観のラモット・コンファレンス・ヘリティジセンター近くにあるホテルノボテルの一階で昼食。日替わりランチセットは前菜+メインで10.50EURのお得メニュー。


<大橋・塩取引所・旧魚市場・コーレンマルクト>
ダイル川に面した旧塩取引所の青いドア。ドアの上に鮭の彫り物があります
ダイル川にかかる大橋(メッヘレン最古の橋)。ダイル川はLeuvenにも流れている親しみのある川。Leuvenからメッヘレンは運河でも繋がれていて、中世から繁栄したフランドル地方の諸都市の繋がりを感じます。川沿いは親水公園になっていて、散策もできます。またこのあたりはメッへレンは発展した当初の街の中心で、旧塩取引所や旧魚市場・コーレンマルクト(穀物市場)など、現在のマルクト広場周辺がメッヘレンの中心になる以前活況を呈していたところです。旧魚市場に残る魚屋さんでお買い物。「メッヘレンは素敵な街ですね」と声をかけると、魚屋のおかみさんは「そうでしょう!この街は私たちの誇りよ!」と自信を持って答えてくれました。