2013年3月7日木曜日

ワーテルロー 3月

ベルギー街歩き、帰国前の駆け込みシリーズ。ワーテルローの古戦場に行ってきました。今回は、カーシェアリング・カンビオの利用。お昼はワーテルローの寿司店・和太郎で。

<ワーテルローの戦い>
ワーテルローの戦いとは、1815年6月18日、英国・ウェリントン公爵率いるイギリス・プロシア・オランダ連合軍がフランス皇帝 ナポレオン・ボナパルト率いる仏軍を現・ベルギー王国ブリュッセル郊外ワーテルローの地で打ち破った戦闘のこと。数々の輝かしい戦勝を誇る戦争の天才・ナポレオンの最後の戦いとしても知られています。全軍合わせて歩兵25万人、騎兵10万人、大砲900台が投入され、一日の激戦で、死傷した4万人の兵と1万匹の馬がワーテルローの地に残されたそうです。

この戦によってナポレオンの大帝国の夢は瓦解し、戦勝側、英・普・墺・露の主導のもと、欧州の新しい秩序が構築され、その後約100年間(第一次世界大戦まで)欧州の地には平和がもたらされます。この平和な期間に欧州はさらに発展し繁栄していったのです。

この戦いは、日本史にとっての関ヶ原の戦いに近いものがあります。仏軍自慢の1万2000人の騎兵とそれを迎え撃つ陣形(方陣)を取った連合軍の激闘など戦史上も注目すべき戦いですし、また、歴史上も欧州の地図を塗り替えるターニングポイントになった戦闘ということで、語り継がれています。

さらにこの地に立ってみると、ベルギー在住者としては、欧州の大戦の最前線となってしまうベルギーという地域の持つ宿命を改めて突きつけられるような気がします。後の欧州最大の戦争・第一次世界大戦の主戦場もベルギーであったことを思いあわせると、欧州における小国ベルギーの立場の難しさと悲しさを実感させられます。
また、ナポレオンの敗因はいろいろ分析されていますが、ベルギー独特の雨の多い天候(数日前から続く雨によって地面がぬかるんでいて、仏軍自慢の騎兵の進行が阻まれた)がその原因の一つであったと知り、200年前も変わらぬ気候だったのだなぁと改めて感慨を覚えました。

ワーテルロー古戦場には戦況を紹介した博物館もありますが、英語で紹介されているので日本人にはちょっとわかりにくいです。できれば前もってDVDなどで戦況を勉強してから彼の地に訪れるとさらに理解が深まると思います。

参考:ヒストリーチャンネル・究極の戦闘史「ワーテルロー」



ナポレオンのフィギュアお土産。
ちょっと間抜けな顔のナポレオンですが
<和太郎>
在白日本人御用達の日本料理店。店名の和太郎はWATERLOOからだそうですよ。
(ランチセットは14EUR、その他一品料理もあります)
WATARO
Address :Chée. de Bruxelles 399 1410 Waterloo (Waterloo, Belgium)
Belgium
Tel: 02 353 01 34
Fax : 02 353 01 34
Open from 12h to 14h and from 18h30 to 22h30, the WE to noon from 12h to 14h30.





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