2012年4月14日土曜日

ラーケン王宮温室 春の特別公開

ラーケン王宮はベルギー王族の居住地です。ブリュッセルの中心にある王宮の方は夏休み期間、一般公開されるのですが、ラーケン王宮は私生活空間ということで建物内部は一切公開されていません。ただ、日頃は王族が国賓・公賓の接待などに利用されている温室だけは、花の美しい毎年4月下旬-5月国民一般に公開され、多くの市民を楽しませてくれます。手入れの行き届いた花々ももちろんですが、ガラス張りのアールヌーヴォー建築の温室の建物自体もここの見どころ。また、ラーケン王宮の敷地のすぐ近くにある日本館(五重塔)を借景にした庭園の趣も日本人にとっては面白い景観でした。おすすめイベントです。

 <温室へのアクセス・ブリュッセル北駅から>
 往路:ブリュッセル北駅→Araucariaトラム3番
 復路:BRUSSEL KONINKLIJKE SERRES(王宮前バス停)→Lijnバスの230番(30分くらい)→ブリュッセル北駅。
行きはトラム利用。トラムの駅から温室の入口までは徒歩15分くらい。パリ万国博覧会で展示されていた日本館(五重塔)・中国館を移築した博物館の横を抜けて温室の出入り口にたどり着きました。帰りは、温室の出入り口の真ん前にバス停があることを発見したのでこちらを利用。直通で北駅まで行くので便利でした。ルーヴェンから行く場合、ブリュッセル北駅乗換・DeLijnバス利用の方がベターという印象です。
ちなみにSTIB(ブリュッセル市営バス)を利用した場合どうなるかをインターネットで調べたところ、ベルギー国鉄駅GARE BOCKSTAELからBRUSSEL KONINKLIJKE SERRES(仏語のバス停名はSerres Royales)まで53番のバスで5分位みたいです。でも北駅から直通ではないのでLeuvenからだとこのルートは不便かな。なお、自家用車の駐車場も出入り口の正面にありました(料金等不明)。

<見どころ>
アールデコ調の建築意匠と南国風の植物など珍しい植裁がみどころ。さらに広大な庭と借景となっている日本の五重塔のコントラストは、奈良の猿沢池越しに見る興福寺の五重塔を思い出させる日本趣味を感じます。周りのベルギー人にもその美しさがわかるようで、しきりにシャッターを切っていましたよ。親日国だなぁと感じさせる一幕でした。さらに、温室の中に咲く様々な花を堪能できます。

<プチ情報>
全部見終わるまで、2時間弱はかかります。外の庭園も美しいのでやっぱり天気の良い日がおすすめ。ガイドパンフレットは有料(1EUR)。トイレは入口付近にあります。

<概要>
休館日:月曜日 入場料:2.50EUR(18歳未満無料)
住所 : Avenue du Parc Royal, 1020 Laeken
URL : http://www.monarchie.be/

五重塔が借景
ガラスと美しい曲線を描く鉄枠のアールヌーヴォー様式の温室
花のプロムナード