2012年7月21日土曜日

ベルギー王国 建国記念日 7月21日

ベルギーの建国記念日は、7月21日。レオポルト1世が1831年7月21日、憲法により初代国王に就任した日を記念して制定されました。併合されていたオランダから独立を宣言をしたのはその年の1月20日ですが、レオポルド1世が憲法に宣誓した日が建国記念日とされています。

そもそも、レオポルド1世はベルギー人ではないんですね。知りませんでした。ドイツの領邦君主のザクセン=コーブルク=ゴータ家出身の貴族。何かわけわかりません。隣の国の貴族を自国の王様として迎えちゃうっていう感性。でも、これはベルギーだけではなく、欧州の王国にとっては結構普通なことみたい。現在の英国王室・ウィンザー朝も、もともとはザクセン=コーブルク=ゴータ家の方らしいし。オランダ王室祖のオラニエ公はもともと南仏オランジュの出だったりするし。まあ、とにかく欧州の王室は、婚姻関係が重なってみんな親戚筋だったり、遠方から統治のため別の国にやってきたりという感じで、なんだか入り乱れながら繋がってるんですよね。日本の皇室とは全然違うわけです。

閑話休題。ベルギーの建国記念日は、とにかく7月21日。首都ブリュッセルでは、華やかな軍事パレードが開催されます(まあ、1月20日が建国記念日じゃあ、寒すぎて軍事パレードもできないしね)。ということで、ブリュッセルへ。

場所は、王宮前広場からパルク周辺。このパレードを見ようとかなりの人が出ていました。周辺は立錐の余地もない混雑ぶり。ベルギーのイベントでこれだけの人出っていうのも珍しいかも。(いつもルーヴェンののんびりしたイベントにばっかり参加しているからかな)パレード開始時刻の30分前くらいに行きましたが、人の間からようやくパレードを覗くっていう感じでした。小さいお子様連れの方にはちょっときついかな。

陸海空軍人のパレードだけでなく、装甲車とか軍用車とかの特殊車両のパレードや、空軍の模範飛行も披露されました。ということで、建国を祝うベルギー人だけではなく、軍事ファンみたいな観客も結構いましたよ。目の前に最新鋭の特殊車両を見ることができるっていうのは、稀有なチャンスなのかな?
軍隊のパレードのあとは警察・消防(各自治体の代表)のパレードもありました。市民生活を守る人々の晴れ舞台という感じでした。

パレードは2時間以上かかっていたので、私は、途中で疲れて退散しました。まあ、日本ではなかなか見られないものなので、興味深くはありました。