2012年3月29日木曜日

Begijnhofに暮らす(3) 実用情報


私たちの住んでいた建物は、1662年に建てられました(建物の壁にその年号が刻まれています)。外観は中世のままですが、内装は一応現代的になっています。1ベッドルーム(日本風に言うと1LDK)。家具、食器、家電品(テレビ・電子レンジ・照明器具など)付き。冷蔵庫はとても小さい(ホテルの部屋にあるようなもの)。洗濯機は部屋には設置されていないので敷地の一角にあるランドリールームへ行かなければなりません。もちろん、各建物の内部にはエレベーターはありません。なので、小さい子供がいるようなご家庭は、一階の居室を割り当てられることが多いようです。

海外からの研究者は、短期では2週間くらいから最長1年までこの部屋を借りることができます(KULeuvenのスタッフなら何年も住むことが可能)。居住申し込みはインターネットで行います。部屋割りは管理事務所の采配なので、どこの部屋に割り当てられるかはわかりません。ただ、もし特別な希望があるならば、事前に述べておいたほうがいいと思います。Begijnhofの中には、本当に様々な居室があり、家賃や設備もそれぞれ異なるので(最上階に住みたい、とか、ベッドが3つ必要とか)。空き部屋の都合で割り当てられるので、自分の希望が通るとはかぎりませんが・・・。とても人気がある宿舎なので、ここに住みたいと思ったらできるだけ早く申し込んだほうが良いそうです。

申し込みをすると、Begijnhofの管理事務所から関連書類を添付したメールが送られてきます。事前に家賃の1.5倍くらいの敷金と、最初の1ヶ月分の家賃を外国送金で振り込むと、契約が完了します。契約書は、日本出国前にpdfファイルで送られてきました。Begijnhof到着時に管理事務所(Groot Begijnhof 95、正門のすぐ横)でbegijnhofでの暮らし方についての簡単な説明を聞いたあと、契約書にサインします。鍵もその時渡されます(部屋の鍵2本と郵便ポストの鍵1本)。部屋の鍵で自分の建物の外扉とランドリールームの扉も開けることができます。家賃は、銀行振込か現金払いを選べます。
入居後、数日中に部屋の設備の確認を居住者とスタッフでおこいます。入居時に設備が壊れていたり、傷がいっていたりしたらこの際申告しておきます。(修理・交換してくれることもある)
ちなみに、居住開始後でも設備不良(例:電灯の切れなど)があったら管理事務所に届け出ましょう。ケーズ・バイ・ケースですが、管理事務所の責任で修理交換してくれることもあります。
世界遺産ですので、居住には特別なルールがいくつかあります。基本的には、自分で勝手に家電機器を導入したり、内装をいじったりしてはいけません。外壁を傷めないために自転車を家の前に駐輪することは禁止されていました(指定された駐輪場にとめる)。ただ残念ながらこのルールはあまり守られていませんでした。

なお、洗濯はランドリールームでします。ランドリールームの場所は管理事務所で教えてくれます。洗濯機・乾燥機を稼働させるためのコインは管理事務所で購入します。また、Begijnhofでは時々イベントも開催されており、その案内などもランドリールームには掲示されています。