私たちはルーヴェンのGroot Begijnhofに暮らしています。このKULeuvenの宿舎は、中世のベギン会修道院の建物を改装して作られているもので、外観は中世のまま残さており、1998年に世界遺産に認定されています。敷地内に75棟のレンガ建ての建物が保存されていて、私たちもその中の一室に住んでいます。というわけで、宿舎の敷地内に毎日多くの観光客が見学にやってくるんですよ。
やはり大変古い建物ですので、上下の音はとても響きます。排水の音や部屋の中を歩く音、話し声なども聞こえます。モダンな住宅設備に慣れている日本人としては、正直はじめはちょっと違和感もありました。でも、世界遺産に住むなどという経験は望んでもできることではないので、ここでの生活を楽しむようにしています。
朝目覚めて何気なく窓の外を眺めたとき、教会のカリヨンの響きが聞こえたとき、夜遅く暗く静かなこの敷地内に帰ってきたとき・・・。中世そのものの空気を漂わせたBegijnhofの佇まいは、言葉に尽くせないほどの素晴らしさです。