ルーヴェンで最もイベントに利用されている広場。歴史的にはルーヴェンの中心広場はGroteMarktなのですが、この広場は市庁舎が大きすぎて空間が小さいため、大きなイベントを開催するときは図書館前広場が主会場になることが多いようです。毎週金曜日には、この広場と隣接するフーバープレインで大規模な朝市が開かれます。また、9月にはケルミス(移動遊園地)、12月にはクリスマスマーケットの開催場所ともなります。日頃の様々なイベントもここを中心に行われることが多いです。
この広場の中央に、不思議なオブジェがあります。大きな縫い針の先端に緑色の甲虫刺さっているもの。これはKULeuvenの開学575年を記念して、KULeuvenがLeuven市に寄贈したオブジェです(オブジェの根元のところに記念の文字があります)。このオブジェの意味について、KULeuvenの先生にうかがったところ「学問とは昆虫標本をつくるようなもの=蒐集して分類して分析すること」だそうで・・・。何だか、わかったようなわからないような・・・。この前衛的なオブジェに対して、ルーヴェン市民のあいだでも賛否があって、ルーヴェンの伝統的な雰囲気に似合わないと考える人もいるし、モダンで面白いと考える人もいるようですよ。
ちなみに、このオブジェの製作者はアントワープを中心に活躍する現代芸術家JanFabre氏。2012年2月現在、ブリュッセルの王立美術館で彼の作品展も開催されています。その展覧会で見た彼の作品も、具象的でありながら前衛的という不思議な作品ばかりでしたから、まあ、このオブジェも「彼らしい作品」と言えるかもしれませんね。
<Jan Fabreの展覧会>
Jan Fabre - Chapters I-XVIII. Waxes & Bronzes
Museum of Ancient Art (Royal Museums of Fine Arts of Belgium)
12-10-2012 - 15-05-2013