2012年9月1日土曜日

ケルミス(移動遊園地)

毎年9月、ルーヴェンの図書館前広場にはケルミス(移動遊園地)がやってきます。本物の馬によるメリーゴーランドやお化け屋敷、絶叫系アトラクションなどがやってきて、子供も大人も楽しみます。結構本格的な乗り物もあったりして、こんなものまで移動してくるんだとちょっと驚かされます。

Kermisは低地地方(ベルギーやオランダ)などで一般的な移動遊園地のことで、ブリューゲルの版画にも「ホーボーケンの(縁日)ケルミス(Kermis at Hoboken 1559 Pieter Bruegel the Elder)」という作品がありますし、王立美術館所蔵の絵画にも 「フランダースのケルミス(Flemish Kermess 1652 David Teniers Ⅱ)」という作品があるくらいですから、古くからこの地に根付いたイベントみたいです。
Flemish Kermess
wikiによりますと、ケルミスの語源は 'kerk' (church) and 'mis' (mass)から来ているもので、もともとはその地に教会が設立されたことを祝う宗教行事(ミサ)だったそうですが、現在では宗教的な意味は薄れて楽しいお祭広場といったイメージみたいです。普段はガランとした広場に突如派手派手しい遊園地が出現するという面白いイベントです。ルーヴェンでは毎年9月図書館前広場を中心にケルミスがやってくるそうです(ほかの街ではほかの月におこなわれるらしい。(例:リール 11月 ベルギー移住生活さんのブログ情報 http://belgium-yuki.blogspot.jp/2012/11/lier.html)