2012年10月31日水曜日

Tournai トゥルネー 10月

世界遺産の大聖堂を見にトゥルネー(Tournai)へ

フランダースに住んでいると「ワロン」って何となくアウェーな感じがするんですよね。何といってもフランス語しか通じない人が多いので・・・。
気持ちが遠のきがちなワロン地方ですが、ベルギー国鉄キャンペーン・ベルギーどこでも10.00EURという宣伝に釣られて、フランスとの国境の町・トゥルネーへ足を伸ばしてみることにいたしました。

トゥルネーは、ローマ時代に起源をもつベルギー最古の都市のひとつ。5世紀にはフランク王国最初の首都となっている由緒正しき街なのです。
また、その地理的要件からフランス、スペイン、オランダなど各国の支配下に置かれた歴史をもち、百年戦争の際はフランスの支配下にあったこの地域にあって、他の町や村が英軍を支持する中救国の少女ジャンヌ・ダルクの率いるフランス軍を一貫して支持した街としても知られています。
今なおフランスの香りの残る古都トゥルネー。さてどんなワンデイトリップになるのかな?
参考URL:http://www.belgium-travel.jp/wallonia/tournai.html

<日程>
8:22Leuven→ブリュッセル南駅(乗り換え)→トゥルネー駅→鐘楼・大聖堂→昼食→トゥルネー美術館 (Musée des Beaux-Arts)→トゥル橋→トゥルネー駅14:22発→16:00過ぎルーヴェン着

<トゥルネー駅>
トゥルネー駅舎。とっても立派です。また国境の町ということでフランス国鉄の列車も止まっています。何となく異国な感じ。駅舎の立派さからもこの街の栄華がしのばれます。


<鐘楼・グラン・プラス>
駅からグラン・プラスまでは、徒歩15分くらい。商店街を歩いていくと美味しそうな洋菓子店が何軒もあります。やっぱりフランドルとはちょっと異なる、フランスの香りがしますね~~~。街の中心にある鐘楼に観光案内所があります。今回は鐘楼には登りませんでした。
 
<ノートルダム大聖堂>
5つの塔がそびえる壮大な大聖堂。2000年に世界遺産に登録されたトゥルネー大聖堂の重厚なたたずまいは一見の価値があります。長さ134m幅66m。世界遺産に登録されている他の大聖堂(フランスのアミアン大聖堂など)に比べても、トゥルネー大聖堂の荘厳さは抜きん出ているように思います。残念ながら現在は大規模修復工事中で建物の内部まるで工事現場のようでしたが・・・。バラ窓だけが若干見えました。
http://www.cathedrale-tournai.be/cathedraletournai/fr/3716-home.html
 
<大聖堂・宝物館>
大聖堂の中にある宝物館。ここにベルギー7大秘宝のひとつ黄金に輝く聖母マリアの聖遺物箱が展示されています。1205年に制作されたこの聖櫃の隣には、それより大きい聖エルテールの聖遺物箱も展示されています。こちらもまばゆいばかりの黄金の輝きです。それら以外にも、象牙でできたマリア像やベルギーの特産品であるタペストリー(聖ピアと聖エルテールの生涯を描いたもの)など、正真正銘のお宝が目白押し。ベルギーや中世の歴史に興味のある方、ここは、ぜひ訪れて欲しい宝物館ですよ。
写真撮影不可
入館料 2.00EUR

<昼食・Le Pinacle>
Le Pinacle
1 Vieux Marché aux Poteries, Tournai, Belgique 7500,
+32 0 69 220 220
大聖堂の近くのカフェで昼食。従業員さんはフランス語話者。フラマン語は若干話せるけど英語はダメという方で、身振り手振りで注文しました。でもとても愛想はよい方でした。窓の外に大聖堂を眺めながらの昼食となりました(暖かい季節ならテラス席が良さそうでした)。サンドイッチ、パスタ、ビールなど飲んで25.00EUR位。

<トゥルネー美術館>
入館料:2.50EUR。
アールヌーヴォーを代表するベルギー人建築家・ヴィクトル・オルタが設計したことで有名なトゥルネー美術館。市庁舎の横にあります。オルタの設計図が美術館の中には展示されていますので、彼の業績に興味のある方には面白い美術館ではないでしょうか。さらに、所蔵品の中にはマネの絵画が2点もあるのですが(ベルギー国内ではここだけ)、訪れたときは残念ながら一点が外部に貸し出し中でした。ちなみにこの作品(「ラティイユ親父の店」1879年)は、2010年4月・東京・丸の内の三菱一号館美術館の開館記念展覧会(マネとモダンパリ展)の際、来日していました。その時日本で見たこの作品、今回はいずこかに出張中で残念ながら再会できませんでした。(この美術館を維持するための稼ぎ頭なのかな?)。そのほかモネ・ゴッホ・スーラなど印象派の作品、フレミッシュプリミィブの作品、トゥルネー出身の画家の作品など展示されています。来訪者も少ないためとても静かな雰囲気でゆっくりと作品を鑑賞できる、居心地のよい素敵な美術館でした。
 http://www.belgium-travel.jp/opt/elems/detail/318
http://www.tournai.be/en/officiel/index.php?page=12



<トゥル橋>
街の中心から駅へ戻る道は、ちょっと遠回り。エスコー川にかかるトゥル橋経由で秋のトゥルネーを街歩き。フランク王国時代の城壁の一部・トゥル橋越しに見える大聖堂の姿は古都トゥルネーらしく荘厳で品格を感じる素晴らしい景色でした。

2012年10月24日水曜日

Brugge ブリュージュ 10月

秋のベルギー街歩き。大本命の「ブリュージュ」。
実は以前に旅行でベルギーを巡ったとき、既にブリュージュを訪れていたんですよね(ベルギー1の観光都市ですものね)。なので、今回ルーヴェンに在住しはじめた頃は「ブリュージュは一回行ったこともあるし再訪することもないか・・・」と思っていたのです。しかしフランドル絵画を勉強しているうち、ブリュージュへ足を運ぶ必要を感じるようになって、ようやくの訪問となりました。

ブリュージュは13世紀には貿易で繁栄を極めた都市。しかしその栄華は15世紀には終わりを告げます。北海へ続く水路が塞がれ商船が出入りできなくなり、貿易の拠点はアントワープへ移ってしまったのです。しかしながら、経済的衰退によって近代化に取り残された結果、ブリュージュには中世のままの古い面影がそのままの形で残されることとなりました。19世紀末作家・ローデンバックが描いた「死都・ブリュージュ」は、この街の魅力を再発見させるきっかけとなり、現在では、欧州でもトップクラスの観光都市となっています。日本人観光客はもとより世界各地からこの「屋根のない博物館・ブリュージュ」へ年間200万人以上の観光客が訪れます。

 <日程>
8:37Leuven→(SNCB・IC)→10:15Brugge→ベギンホフ博物館→聖母教会・メムリンク博物館→昼食→グルーニング美術館→鐘楼・市庁舎・聖血教会→コーヒーブレイク(カフェ・ビタースイート)→(バス)→Brugge駅発16:35→帰途

<ブリュージュカード>ブリュージュの多くの博物館に入館できるカード。ブリュージュは見どころ満載なので、このカードはかなり重宝しました。おすすめ。観光案内所、主な美術館・博物館で購入可能。

<ベギンホフ博物館>
世界遺産に登録されているフランダース地方のbegijnhof修道院。私たちが住んでいるLeuvenもそのひとつですが、ほとんどのbegijnhofは現在も人が住んでいるのでその中を見ることはできません。そんな中、ここブリュージュのベギンホフには、ベギンの生活を再現した博物館があり、当時の生活の様子を垣間見ることができるのです。台所や居間・寝室などに当時の生活用品が展示されていて、意外と豊かな生活をしていたベギン達の様子が忍ばれます。2.00EUR

<聖母教会>
ここの宝物ゾーン(有料部分)には、ミケランジェロ作「聖母子像」が展示されています。これは、ミケランジェロが存命中に、イタリア国外に出た唯一の作品(ブルージュの豪商が購入して聖母教会に寄贈した)。現在でも、イタリア以外でミケランジェロの作品にであえるのは珍しく、人気の観光名所となっています。大理石の彫刻でありながら、マリアと幼子イエスの姿がなめらかで柔らかな質感によって表現されているところに、ミケランジェロの天才性が垣間見えます。ことにマリアの穏やかな微笑みは、バチカンのサンピエトロ大聖堂の「ピエタ」のマリアの表情と同じ神秘的な優美さ。ミケランジェロにとっての究極の女性美と言えるのかもしれません。ミケランジェロの絶頂期の至宝を見ることができただけでも、改めてブルージュに足を運んだ甲斐がありました。
さらに、内陣(無料ゾーン)には絶世の美人であったというブリュゴーニュのマリーと彼女の父シャルル突進公の霊廟もあります。こちらも必見。
宝物ゾーンのみ 4.00EUR。ブリュージュカードで無料。


<メムリンク博物館>
ベルギー7大秘宝・ハンス・メムリンクの最高傑作のひとつ「聖ウルスラの聖遺物箱」が展示してある博物館。12世紀に建てられた聖ヨハネ施療院の建物の一部を改装した博物館です。内部には施療院時代の病院の様子も再現されています。メムリンクの作品としては、前記の「聖ウルスラの聖遺物箱」の他に大作「聖カトリーヌの神秘の結婚」、「東方三博士の礼拝」など見逃せないメムリンクの代表作があります。精密な描写が特徴のメムリンクの作品はどんなに長い時間眺めていても飽きない魅力があります。ブリュージュカード利用可


<昼食・de Vlaamsche Pot>
de Vlaamsche Pot
Mario Cattoor Helmstraat 3-5, 8000 Brugge +32 50 34 00 86
www.devlaamschepot.be 
Waterzooi Kip 21.00EUR Brugse Worstenschot 19.50EUR 知人からのおすすめで訪れたベルギー料理の店。マルクト広場の観光客の喧騒をちょっと離れたから路地裏にあるレストラン。居心地のよい雰囲気。料理もサービスも納得の店でした。


<グルーニング美術館>
フランドル絵画の殿堂。
ファン・デル・ウェイデン、ボッシュ、メムリンクそしてファン・アイクらの傑作を数多く所蔵している美術館。この時代の作品は破損しやすい状態にあることが多く、1400年頃の作品で残っているものは数多くありません。特に低地地方と呼ばれるオランダ、ベルギーでは、宗教改革で偶像を破壊された歴史があり、現存しているものは大変貴重といえます。それゆえ門外不出の作品も多く、日本ではまず見ることができない絵画ばかりです。フランドル絵画ファンなら、訪れなければならない美術館です。
「ファン・デル・パーレの聖母子 The Madonna with Canon van der Paele」1436(画像:wikipediaから)。
数多くのヤン・ファン・アイクの作品を鑑賞してきましたが、現存する中でこれが最高傑作の一つであることは間違いないでしょう(ゲントの「神秘の子羊」は兄フーベルトとの共作ですので)。中央に聖母子。画面左には、寄進された聖堂の守護聖人「聖ドナティアヌス」が豪華な衣装をまとって描かれています。画面右側に、寄進者の守護聖人「聖ゲオルギウス」が立ち、兜を脱いで、眼鏡と聖書を持ってひざまずいている寄進者のヨーゼフ・ファン・デル・パーレを左手で紹介しています。描かれている人々の表情・肌のきめ、装束や持ち物、背景、床に敷かれた絨毯に至るまで、それぞれの質感がリアルにしっかりと描き分けられています。近寄ってみると確かに絵の具を重ねてあるだけなのに、少し遠くに離れて絵をみると、それぞれの質感が実物そのものなのです(特に絨毯!)。この比類なき精緻極める圧倒的描写力には、ただただ感嘆するしかありません。必見!!
参考テレビ番組:世界の名画(http://www.bs-asahi.co.jp/binomeikyu/back_010.html
グルーニング美術館へ続く橋。NHK「世界ふれあい街歩き」でも紹介されていました
ブリュージュらしくて素敵
<鐘楼・市庁舎・聖血礼拝堂>
366段の階段の鐘楼。上からの眺望は中世の街そのものの美しさ。でも、以前登ったので今回はパス。グローテマルクトから市庁舎(ブリュージュ最古の建物)前広場へ抜けて聖血礼拝堂へ。聖血礼拝堂の祭壇にはキリストの血を納められているとか。小さな宝物館も併設されています。

<Café BITTER SWEET>
BITTER SWEET St. Amandstraat 27, 8000 Brugge +32 50 34 87 69 薔薇の形のチョコレートを、ホットミルクに溶かして飲むホットチョコレートはとても美味。演出も素敵です。ブリュージュの地ビールを飲んだらクジに当選して、ビール一杯分無料になりました。

10月下旬のベルギーはもう冬模様。でも本当に盛りだくさんのブリュージュなので寒さの中頑張っていろいろ見聞してきました。前行った時から興味の幅が広がっているので、以前には気づかなかったブリュージュの魅力にたくさん出会うことができました。もちろん、暖かい時なら運河めぐりや馬車など正統派観光アトラクションも楽しめますし、それがなくてもお土産物屋を眺めながらの街歩きするだけでもとっても情緒ある街なので、ベルギー旅行からはやっぱり外せないスポットなのでした。

秋のBegijnhof


2012年10月20日土曜日

Ieper イーペル 10月

ベルギー国鉄では、キャンペーンをやっている期間があるのですが、2012年10月下旬から11月初旬にかけて全国どこでも往復10EUR。これは格安!ということで、今回、Leuvenからはちょっと遠いイーペル(Ieper)に足を運んでみました。

<日程>
 Leuven駅→Brussel北駅乗り換え→Ieper駅→徒歩10分→繊維博物館・観光案内所・朝市→Menenpoort(戦没者慰霊の門)→買い物(猫の置物)→戦争博物館→昼食→Ieper駅→帰途

イーペルは3年に一回おこなわれる猫祭りで有名ですが、同時に第一次世界大戦(the Great War)の激戦地としても知られていて、秋の第一次世界大戦終戦記念日には国際慰霊祭がおこなわれる都市です。その激戦の痛ましさは、日本人にとっての広島や長崎の悲劇と同じように、決して忘れることのできない記憶として欧州人の心に深く残っています。
イーペル駅から中心地のマルクト広場までは徒歩10分くらいでしょうか。訪れたのが土曜日であったので人出も多く、マルクト広場では朝市も開催されていました。街は小さく、見所は全て歩いて回ることができます。ただ、戦没者慰霊の旅をする旅行者(特に英国人)を対象としたお土産ショップなどや、多くの方が慰霊の印「ポピー」を胸につけていることなどによって、イーペルには他のフランダースと異なる雰囲気が醸し出されています。

<繊維会館>イーペルの街を代表する建物。市庁舎も観光案内所も戦争博物館もこの建物の一部を改装して設置されています。幅125m、塔の高さ70mという堂々とした建物で、繊維産業で繁栄したこの街の栄華をしのばせます。
<Menenpoort>
中世の城壁がそのまま残るエリア。繊維会館から徒歩5分。この城門は戦後慰霊碑として建てられたもので、戦争で犠牲になった多くの兵士の名前が刻まれています。この門のもとで毎日、戦没者鎮魂のための「ラスト・ポスト」という慰霊式がおこなわれているそうです。11月11日(第一次世界大戦終結記念日)に開催される戦没者慰霊式典では、この儀式をおこなっているトランペット演奏者たちへの慰労もおこなわれていました。

<戦争博物館(フランドルフィールズ博物館)>
欧州が主戦場であった第一次世界大戦。特に、ここイーペルを中心とした地域では、ドイツ軍と英国・カナダなどの連合国軍とのあいだに筆舌に尽くしがたい激戦があり、3ヵ月にも及ぶ戦いで、両軍で50万人を超える犠牲者が出たと言われています。街のあらゆる建物は破壊されイーペルの街はまさに廃墟となりました。当時の写真がこの博物館に展示されていまるのですが、街が壊滅している様子がこの写真からもよくわかります。市民をも巻き込んだ激しい戦闘とその痛ましさは想像に難くありません。戦後、多くの建物が再建され、現在は美しい町並みのイーペルですが、戦争の悲惨さの記憶をとどめておくための施設としてこの戦争博物館があります。第一次世界大戦は、日本人にとっては遠く感じられる戦争ですが、欧州の人々にとってはまさに近代戦争の恐ろしさを実感させる戦争といえるでしょう(化学兵器が用いられた初めての戦争という意味でも・・・)。この戦闘では、特に英国兵に多くの戦死者が出たうえ、幸運にも帰還できた兵士であっても凄惨な戦争の経験がPTSDとなってのちのちまで苦しめたられた人が多かったそうです。そうした兵士たちの心に寄り添いたいと、現在でもたくさんの人・とりわけ英国人が、ここイーペルへ慰霊のため訪れています。
欧州において、第一次世界大戦は決して過去のものではなく、多くの人たちの心の中に現在でも悲しい記憶として残っているのだと改めて感じさせらました。入館料:9.00EUR

<昼食・レストランDe Kollebloeme>
De Kollebloeme
Grote Markt 24, Ieper (Ypres) 8900 , Belgium
TEL : 05 721 90 90
マルクト広場に面したレストラン。居心地のよい雰囲気でフランダース料理を楽しみました。
Vlaams Menu(前菜+メイン+デザート)21.00EUR



 <聖マルティヌス聖堂>
繊維会館の北側には聖マルティヌス聖堂あります。他のフランダースの街と同様に、美しい教会が街のシンボルとなっています。

今回は正直に言うと、あまり下調べをせずにイーペルに出かけました。醸造所でしか飲めないトラピストビールも、近くのイーペルでなら飲めるかなと思って出かけたのですが、それはPoperingeに行かなければ入手できないことをイーペルについてから知ったという体たらく。でも、予備知識もなく訪れた街でしたが、イーペルの歴史の重さに触れ、改めて歴史を勉強したくなるきっかけを与えられました。良い旅でした。
参考URL: http://www.toerisme-ieper.be/en/page/332/explore-historical-ypres-_-medieval-ypres-vauban-ramparts-and-the-great-war-.html

2012年10月7日日曜日

Liège リエージュ 10月


川島選手を応援にリエージュへ

スタンダール・リエージュはサッカー日本代表GK・川島選手の所属チーム(2012-13シーズン)。宿敵・RSCアンデルレヒトとの対戦を応援しに、ワロン地方・最大都市リエージュへ行ってまいりました。

<日程> 8:27Leuven→(IC)→Liège-Guillemins駅乗換→(普通電車)→9:11 Liege-Palais駅→君主司教宮殿 ・ペロンの噴水→9時半観光案内所→オペラ座前・朝市見物→グラン・クルティウス博物館・聖バルテルミー教会→(徒歩10分)→ワロン民族博物館→オペラ座前広場レストランで昼食→(バス2番・30分)→スタジアム・14時半試合開始→16:45試合終了→徒歩で駅へ(40分)→18:00リエージュ発ルーヴェン行き、18:37Leuven着、

 リエージュ市観光局
Office du Tourisme de la ville de Liège 92, Féronstrée - 4000 Liège
Tel: +32/4 221 92 21 Fax: +32/4 221 92 22
Mail:office.tourisme@liege.be
http://www.liege.be/

ワロンの中心地。リエージュ司教領の領地として隆盛をきわめた歴史を持つリエージュ。中・近世においては欧州屈指の鉄砲の生産地として、さらに近代においては鉄鋼業の盛んな工業都市として発展してきた都市。 また、日曜日に開催されるムーズ川沿いの朝市でも有名。さらに、熱狂的なファンの多いスタンダールリエージュのホームグラウンドがあるということで、出かけてみることに。試合のあった日は、偶然、毎月第一日曜。市内の博物館の多くが入館無料。ということで、試合会場に脚を運ぶ前に、いろいろな博物館も覗いてみました。なかなか盛り沢山なデイトリップとなりました。

<Liège-Guillemins駅Gare de Liège-Guillemins>
リエージュの中心駅。アテネオリンピックのメイン会場も設計したスペイン人建築家サンティアゴ・カラトラバがデザインしたという駅舎は近未来的。街の山手と下町を繋いた場所に位置しています。ただ、観光の中心地へはこの駅から普通電車に乗り換えて2駅リエージュ・パレLiege-Palais 駅が近いです。
Calatrava Stations: Liege

<君主司教宮殿 Palais des Princes-Evêques>
皇子司教の住んでいた宮殿。回廊の柱には彫刻が施されていて目を引きます。現在は州政府庁舎、裁判所として利用されていますが、日曜日だったので人の気配もなく建物の中に入ることはできませんでした。柱廊だけ見学しました。パレ駅から徒歩5~6分。

 <ペロンの噴水Perron> マルシェ広場にあるリエージュのシンボル。司教宮殿から徒歩5分。

<朝市 Marché de la Batte>
毎週日曜日8:00~14:00にムーズ川沿い・ラバットエリアで開催されている大規模な朝市。食料品・日用品・骨董品など様々なで店がありすごい人出でした。近隣諸国からも買い物客が来るとか。いろいろな店がありましたが、鳥肉屋の隣で生きた「ニワトリ」を売っているのがちょっと驚き。自宅で絞めるのかな・・・?? ペロンの噴水から徒歩15分くらい。

<グラン・クルティウス博物館 Le Grand Curtius>
裕福なスペイン人クルティウスが17世紀初頭に建てた邸宅を改装した博物館。家具、彫刻、考古学資料、中世の美術の他、ガラス・武器など多岐にわたる展示物。 住所:Féronstrée 136, B-4000 Liège Tel:32(0)4.221.94.04  Fax:32(0)4.221.68.09 Mail:infograndcurtius@liege.be  URL:www.grandcurtiusliege.be/ 閉館日:火曜日、1/1、5/1、11/1、11/2、11/11、12/24~26、12/31 開館時間:10:00~18:00(チケット販売は閉館の30分前まで)

<聖バルテルミー教会 Eglise St-Barthélemy>
ベルギー7大秘宝のひとつ、レニエ・ド・ユイが12世紀に制作した真鍮製の洗礼盤を所蔵する教会。しかし日曜日はミサがあるので午後2時以降しか入館できずこの日はサッカーの試合が控えていたので見ることができませんでした。グラン・クルティウス博物館すぐ横。

<ビューラン山Montagne de Bueren>
 ワロン民俗博物館の東にある373段の階段。展望台からはリエージュ周辺のパノラマ が楽しめるを楽しめるそうですが、今回はパス。聖バルテミー教会から徒歩10分くらい。

<ワロン民俗博物館>
フランシスコ会修道院の建物を改装してオープンした博物館。2009年1月にリニューアルオープンしたとあって、新しい雰囲気の博物館。ワロン地方の生活様式がわかる展示はなかなか楽しい。併設されているメゾン・シャマールではリエージュを代表するキャラクター、チャンチェ(Tchantchès)の人形芝居が上演されているそうです。 住所:Cour des Mineurs 1,B-4000 Liège 電話:+32 (0)4 237 90 50  Fax:+32(0)4 237 90 89 閉館日:月曜日、1/1、5/1、11/1、12/25、1月の第一週 開館時間:9:30~18:00 Mail:info@viewallone.be  URL:www.viewallonne.be

<昼食 Point de Vue> リエージュ名物ミートボールとステーキ+ドリンクを注文して45EURくらい。オペラ座前の賑やかなエリアにあるレストラン。ワロン民俗博物館からは徒歩10分くらいだったでしょうか。
住所: Place Verte 10, 4000 Liège, ベルギー 電話:+32 4 223 64 82
 http://www.brasserie-aupointdevue.be/
リエージュ風ミートボール
<フットボールスタジアム・スタッド・モーリス・デュフラン
通称スタッド・ドゥ・スクレサンは、スタンダール・リエージュ(Royal Standard de Liège)のホームスタジアムとなっている。収容人数は30,023人。
市内中心部・オペラ座前のバス停からバス2番で30分くらい。スタジアム最寄の停留所の名前はわからないまま乗車したのですが、スタジアムが近づいてくると独特の雰囲気でわかります。
リエージュファンは熱狂的という噂通り。試合開始前1時間半くらいでも、多くのファンがチームのウェアを着て、周辺の仮設ビールスタンドでビール片手に激しく語り合い、既に戦闘モード。試合途中には、敵のゴールキーパーめがけて発炎筒が何回も投げ込まれ、その煙と炎で、その都度試合が中断してしまうような激しい応援。(熱狂的なファンの陣取るゴール裏の席には「Hell Side」の大段幕が掲げられてるくらいですから)
ちなみに、座席は当日窓口で購入(試合開始1時間半前)。窓口でチケットを購入する際身分証明書の提示が求められます(ベルギーのID、なければパスポート)。チケット代はこの日はベルギーリーグの重要マッチだったので普段より高額の43.00EURでした(それでもスタンドの上の方の席)。
この日は、川島選手の活躍もあって試合は2対1でリエージュの勝利でした。良かった良かった。

<スタジアム→リエージュ・ギユマン駅>
帰りもバスに乗るつもりだったのですが、行きに降りたバス停でLiège-Guillemins駅行き3番のバスを待ってみたものの、なぜか一台もバスが来ない(3番だけでなく、そのバス停に止まるすべてのバスが来ない)。試合後はバスが迂回しているのでしょうか?ほとんどの観客は自家用車(路駐)か観光バスのようなもので応援に来ているのでスタジアム周辺は大変な渋滞。通常のバスルートと異なるルートが取られていたのか、あるいは、試合開催日には特別バスが運行されていたのかもしれません。とにかく、いくら待ってもバスは来ないし、タクシーさえ走っていない。仕方なく徒歩で駅の方へ。曖昧な記憶でしたが線路が見えたのでそれをたどっていけば駅に着くだろうということで、徒歩40分あまり。ようやくLiège-Guillemins駅が見えたときにはホッとしました。

<反省点>
この日は夏時間のデーゲームだったのでスタジアムからLiège-Guillemins駅まで徒歩で帰ることができました。しかし、駅への途中には飾り窓などもあったりして、周辺の治安はあまりよくない雰囲気。もし試合がナイトゲームで暗くなったあとであったら危なかったと思います。バス停やタクシースタンドなど、スタジアムからの帰りの手段をきっちり確認して行かなければならなかったなと、帰宅後猛反省いたしました。
2013年1月末には永井選手・小野選手がスタンダールに入団するという発表もありました。3人もの日本人が活躍するチームということで、日本の方が多くスタジアムに行かれるようになるかもしれませんが、くれぐれも事前によく情報を収集し、危険の無いよう、お気を付けて出かけください。

2012年10月1日月曜日

Leuvenの図書館(1)KU Leuven付属図書館

 Leuvenには、KULeuven付属の図書館と市民図書館があります。ここでは、その紹介を・・・
<KULeuven付属図書館>
KULeuvenには、壮麗な建築で有名な中央図書館やHeverleeキャンパスにあるArenberg図書館の他に社会科学部図書館など各学部の専門図書館があります。KU Leuvenの学生や職員はKU Leuvenのカードですべての図書館が利用できます(入館の時のみならず、図書館を出るときもカードが必要です)。図書館の中はwifi-free。アクセスIDとパスワードがあれば、インターネットを利用できます。また、キャンパス内各所に点在する書籍も、オンライン上図書検索システムLIMOを利用すれば自宅からでも検索できます。
Arenberg 図書館

さらに、一般の人でも年間25EURを支払えば、図書館のカードを作ってもらえ、KU Leuven関係者と同様にすべての図書館・サービスが利用可能となります。インターネットにアクセスするためのIDとパスワードは図書館のカウンターで発給してもらうことができます。このカードの申請は、各図書館のカウンターで受け付けています。
一般人用 大学図書館カード

ちなみに、STUK CaféもKULeuvenのwifi-freeスペースなので、KU LeuvenのIDがあればカフェ内でインターネットできます。(ここでインターネットできることを日本からの留学生の方に教えていただきました)

<本の借り方>
開架の場合:Arenberg図書館の場合、自分で書棚から取り出し、入口のところにある貸出機で自分で貸出手続きをする。
閉架の場合:受付カウンターで頼む。(事前にインターネット手配もできるようです。やったことありませんが)
他の機関にある図書を相互貸出してもらいたとき:LIMOでLocationを確認して、欲しい本がKULeuven以外の研究機関や図書館のものであったら・・・
①自分の借りたい図書についてメモしておいて、中央図書館の相互貸出手続きの部屋(1階の奥に部屋がある)で相互貸出の依頼する
②パーソネルカードに登録してあるアドレスに、図書が届いたらメールが来る
③借り出しは、上記の部屋に取りに行く。返却もそこでおこなう。
相互貸出の場合のみ、1冊につき2.50EURの手続き料がかかります。
相互貸出手続きするところ
(階段をあがって1階の大閲覧室入り口を右手に見て、そのまままっすぐ奥に行くとあります)

ブリュッセルでお買い物・高級スーパーROB

ブリュッセルの郊外・Woluweにある高級スーパーマーケット。青山のKINOKUNIYAか芦屋のIKARIって感じです。高価格ではありますが、どれも高品質。ルーヴェンでは購入できない高級食材も入手できます。品揃えを見ているだけでも楽しい。日本人駐在員の奥様も大勢詰めかけていますよ。
<Supermarket Rob>
boulevard de la woluwe 28-1150 bruxelles
Tel. 02/771.20.60
駐車場完備(駐車場を出る際、レシートの一番下に記載されているコード番号を出口の機械に入力すると、バーが上がります)


ROBの入口
バターのコーナ- 
フランス産の発酵バター(Échiré、ボルディエ)など
日本で入手困難(超高額!)なバター各種
チーズのコーナ- 目移りしますが、
今回はパルミジャーノレッジャーノを購入
ブリア・サヴァラン 脂肪分75%!美味しすぎる!!
フォアグラ ソテーすると脂肪分が溶けます
magret de canard フォアグラを取ったあとの鴨の胸肉
オーブンを使って料理するとプロ顔負けの食感に仕上がります

ヨーグルトコーナー BIOのものを購入
マヨネーズのコーナー
塩のコーナー
その他、ジャム、缶詰、お菓子、チョコレート、ワイン、カラスミ、いくら、そして惣菜などなど。数え上げたらキリがないほど美味しいものがいっぱい。あ~、こんな店が近くにあったら幸せなのにな~~~。